(仮訳)中欧および東欧における新産種、Ramaria rubella
Łuszczyński, J., 2008. Ramaria rubella (Schaeff.) R.H. Petersen – the first record in Central and Eastern Europe. Available at: http://yadda.icm.edu.pl/yadda/element/bwmeta1.element.agro-article-dfa09825-57b1-4da6-b9b0-d3f869d35114/c/443-1319-1-PB.pdf [Accessed May 14, 2017].
【R3-04023】2017/05/15投稿

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3行まとめ

ヨーロッパにおいて稀産種のRamaria rubellaを中欧+東欧における新産種として報告した。
本種はポーランド中部のシフィエントクシスキエ山地において、Abies albaの材に発生していた。
本種は従来ヨーロッパではオーストリア、ドイツ、スロベニア、スイス、スウェーデンの高山帯に限って知られていた。

(中欧、ポーランド新産種)

Ramaria rubella (Schaeff.) R.H. Petersen
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【よく似た種との区別】
Ramaria polonica
同所的に分布する(ポーランド)
材に生息する
肉眼的形態が非常に類似している
子実体断面の肉が帯赤色
肉が10% KOHで暗赤紫色に呈色する
菌糸構成が1菌糸型
担子胞子のサイズの範囲が重なる
本種と異なり子実体の臭いが特に無いかアニス臭の名残があるのではなく菌臭
本種と異なり子実層に大型のシスチジア様細胞を有する
本種より担子胞子が僅かに短い
Ramaria apiculata(チャホウキタケモドキ)
材に生息する
担子胞子のサイズの範囲が重なる
菌糸構成が1菌糸型
本種と異なり子実体断面の肉が帯赤色ではなく類白色で赤色を帯びない
本種と異なり子実体断面の肉が10% KOHで暗赤紫色ではなく帯褐色に呈色する
本種と異なり子実体の味が辛い~強い辛味ではなく温和な辛味~苦味
Ramaria stricta(チャホウキタケ)
材に生息する
担子胞子のサイズの範囲が重なる
本種と異なり子実体断面の肉が帯赤色ではなく赤色、ワイン色、褐色
本種と異なり子実体断面の肉が10% KOHで暗赤紫色ではなく赤銅色、橙色、帯褐色に呈色する
本種と異なり子実体の味が辛い~強い辛味ではなく温和な刺激のある味~苦味
本種と異なり菌糸構成が1菌糸型ではなく2菌糸型
Ramaria gracilis
材に生息する
本種と異なり子実体断面の肉が帯赤色ではなく帯黄色
本種と異なり子実体断面の肉が10% KOHで暗赤紫色に呈色するのではなく呈色しない
本種と異なり子実体の味が辛い~強い辛味ではなく温和な苦味またはかびやきのこの味
本種と異なり子実体の臭いが特に無いかアニス臭の名残があるのではなく遅れてアニス臭があり、乾燥するとフェヌグリークの臭いがする
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり菌糸構成が1菌糸型ではなく2菌糸型